私は以下目的で投資を実践しています。
目的 | 手段 | comment |
老後向け資産最大化 |
積立NISA | S&P500をベンチマークとするeMAXIS Slim 米国株式と妻の運用としてeMAXIS slim 全世界株式に投資 |
企業DC | 手数料の安い全世界株式を対象とした投資信託に投資 | |
暗号資産 (仮想通貨) |
ビットコイン,イーサリアム,XRP,ライトコイン,ビットコインキャッシュに積立投資 | |
お小遣いUP | 高配当投資 | 高配当を狙って米国連続増配株、ETFに投資 今後は日本の連続増配株にも投資を検討中 |
趣味 | FX | 資産拡大を目的とせず、趣味で投資 |
現在の資産運用成績は下記記事を参照ください。
様々な投資のなかでも、日々のお小遣いUPを目的として高配当投資を実践中であり、毎月米国株や日本株の連続増配株に積立を行っています。
高配当投資だからといって、安易に配当利回りが高い株を選ぶのは危険です。
業績悪化に伴う価格下落によって一時的に配当利回りが高く見えている可能性があります。そのような株に投資をすると、高配当を目的として購入したにも関わらず、減配、もしくは、無配となってしまうかも知れません。
上記のような罠高配当株を避けるには以下のコツがいります。
今回は整形外科、皮膚科領域に強みを持つ製薬会社”科研製薬“の銘柄分析を記事にしました。
本記事では
科研製薬は将来に渡り配当金を出し続けられる優良企業なのか?
割安な株価はいくらなのか?
こういった疑問に答えていきます。
科研製薬に投資を検討している方の参考になれば幸いです。
Contents
科研製薬の業績データ
売上高
売上高は本業の儲けを表す営業利益や配当金として支払われる純利益などの利益の源泉です。
売上高のチェックポイントは以下通り。
安定せず、乱高下が激しい売上高であると、業績自体が不安定であるため、安定して配当金を支払うことができない可能性があります。
科研製薬の売上高推移は以下の通り。
過去推移からは右肩上がりのトレンドですが、直近の売上は大きく落ち込んでいます。
科研製薬の決算短信を見に行くと、減収の主な要因は新型コロナウイルス感染症拡大による医療機関への受診抑制とのこと。新型コロナウィルスが収束しても売上が挽回できるか今後の動向に注意が必要です。
1株あたり利益(EPS)
1株あたり利益はEarning Per Share 略しEPSとも呼ばれ、計算式は以下の通り。
1株あたり利益が伸びるということはそれだけ企業の収益が高まったことを意味します。
つまり、投資家にとって、1株あたり利益が伸びることで将来的に株価が上がるかも知れない、もしくは、配当を継続、増配してくれるかも知れないという期待が持てるということです。
上記を踏まえて、1株あたり利益(EPS)のチェックポイントは以下の通り。
科研製薬の1株あたり利益(EPS)の推移は以下の通り。
新型コロナウィルスの影響により直近落ち込みが目立ちますが、EPSも長期的にみれば右肩上がりのトレンドです。
営業利益率
営業利益率とは、売上のうち、どのくらいの割合が営業利益か判断する指標で、企業の本業による収益性を見るために使われます。計算式は以下となります。
営業利益率が高ければ高いほど儲かるビジネスをやっていることになります。
チェックポイントは以下です。
自己資本比率は、借金の割合のことで、企業が倒産しないかという安全性をチェックする指標になります。計算式は以下となります。
直近は81%、平均して67%の自己資本比率を保っており、特に安全性については問題なさそうです。
営業活動によるキャッシュフロー
現金等
企業の究極的な目的は、キャッシュを稼いで、増やすことです。
現金が多い企業は以下の対応が取れます。
科研製薬の配当金データ
1株あたりの配当金
→リーマンショックやコロナウィルスによる不景気時の配当金はどうだったか?
→増配率推移や連続増配年数
配当性向
科研製薬の割安・割高の株価(PER、PBR、配当利回り)
科研製薬の割安・割高の株価の前におさらいです。
冒頭で述べた通り、高配当投資のコツは以下の通りです。
ここまでの業績データ分析は優良株の見つけ方の解説でした。
これからは、割安のタイミングで購入することについて解説していきます。
割安のタイミングで購入するをもう少し噛み砕いていうと、購入したい企業の株価が本来の価値より安いタイミングで購入することです。
割安・割高のタイミングをどうやって調べたらよいか?
それはPER、PBR、配当利回りという指標を活用し、過去の指標と現在の指標を比較して判断していきます。
更に、数字の客観的な判断を行うために”四分位数“を活用して決めた割安・割高の基準が以下の通りです。
=第一四分位数=データを小さい順から並べて最小から数えて4分の1(25%)の位置にある数字
=第三四分位数=データを小さい順から並べて最小から数えて4分の3(75%)の位置にある数字
四分位数を活用することで、現在の株価(=真ん中に位置する50%)がどれくらいバラついているのか(割安寄り?割高寄り?)を判断することができます。
四分位数については以下を参照ください。
(こういう目的・活用から数学を教えてくれる先生がいれば自分はもっと数学好きだったかも…)
前置きは長くなりましたが、科研製薬のPER、PBR、配当利回りについて見ていきます。
科研製薬のPER
科研製薬のPER過去データをまとめると以下の通りです。
最大値 | 26.7 |
中央値 | 12.7 |
最小値 | 7.9 |
割安の目安 | 11.8 |
割高の目安 | 14.1 |
グラフにすると以下の通りです。
【期間:2009/4/1~2021/3/15, 出典:株価投資メモ、IR BANK】
PERの計算式は以下の通りで、上記の目安を見ながら現在の株価がどの位置にあるのか参考にしてください。
科研製薬のPBR
科研製薬のPBR過去データをまとめると以下の通りです。
最大値 | 5.7 |
中央値 | 1.9 |
最小値 | 1.2 |
割安の目安 | 1.6 |
割高の目安 | 2.3 |
グラフにすると以下の通りです。
【期間:2009/4/1~2021/3/15, 出典:株価投資メモ、IR BANK】
PBRの計算式は以下の通りで、上記の目安を見ながら現在の株価がどの位置にあるのか参考にしてください。
科研製薬の配当利回り
科研製薬の配当利回り過去データをまとめると以下の通りです。
最大値 | 4.89% |
中央値 | 2.92% |
最小値 | 1.18% |
割安の目安 | 3.64% |
割高の目安 | 2.50% |
グラフにすると以下の通りです。
【期間:2009/4/1~2021/3/15, 出典:株価投資メモ、IR BANK】
配当利回りの計算式は以下の通りで、上記の目安を見ながら現在の株価がどの位置にあるのか参考にしてください。
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今回は科研製薬の銘柄分析を行いました。
本記事において日本株へ高配当投資をしたいなと思った方におすすめの証券口座があります。
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また、今回記事作成おいて以下書籍を参考させて頂きました。
米国株だけでなく、銘柄選定の上で非常に有益な情報がわかりやすく書かれています。
興味を持たれた方はぜひ!
最後に、
投資効果を最大化するには、投資への入金力(種銭、余剰資金)の最大化が欠かせません。
種銭最大化を行うには、まずは自分の現状(収入/支出)を把握し行動の改善に結び付ける必要があります。
現状を把握するために必要な家計簿、ポートフォリオ管理アプリについて以下記事にて解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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少しでもこれから高配当投資を始めたいと思う方の参考になれば嬉しいです。
ではまた!
”歩いた道こそ武勇伝”
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